中日ツアーズ撮影ツアー写真展

グランプリ

走る寒立馬

撮影者螺澤　英一さん

以前は「野放馬」と呼ばれていた馬たちですが、地元の小学校の校長が短歌で「寒立馬」と詠ったことと、昭和43年に下北半島が国定公園に指定されたことから、寒立馬という愛称で呼ばれています。下北半島の牧歌的な風景とともに、雪の中でたくましく生きる馬の姿を捉えたこの作品は、動きもあり力強い作品に仕上がっています。

準グランプリ

夕景・ハロン湾

撮影者安井　武さん

ベトナムの世界遺産として有名なハロン湾ですが、大小3000もの奇岩や島々がそそり立つ神秘的な景観は、ベトナムの桂林とも呼ばれています。とくに夕陽が沈む頃や月照の海や満点の星空も絶景です。大小の船が浮かぶ夕景を捉えたこの作品は、文句なく美しい。

準グランプリ

登り龍

撮影者榑松　貞美さん

信州御代田町の龍神まつりは、甲賀三郎伝説に基づいて全長45メートルの龍神「甲賀三郎」が、太鼓や爆竹が鳴り響くなかで勇壮な舞を繰り広げる祭りです。石段を上る龍神の姿と全長30メートルの舞姫を捉えたこの作品は、スケール感あふれる表現に目を奪われます。

以前は名古屋空港でも見られた場面ですが、この作品は超広角レンズを使って見物人で賑わう地上の様子をしっかりと写し込みながら、画面中央に通過する旅客機がしっかりと写し止められています。旅客機の迫力に圧倒される人々の姿を通して、空の旅への思いが伝わってくる作品です。

兵庫県新舞子の干潟の朝は季節、時間帯や角度で黄金色、赤色等と色が違う写真が撮れますが、この作品はその様な派手さを押さえて青い干潟という独特の雰囲気に仕上げた秀作です。

冬の日本海は天気が悪い日が多くこのように立山連峰が見られることが少ないのが実情ですが、この日は奇跡と思わせる好天となりました、朝焼けの立山連峰、毛嵐、映り込みと全てを満たした秀作です。

バス車内で回覧した講師作例は、たくさんの船の光跡を写したものでしたが、この作品はシンプルに一隻のみ。その曲線の美しさに目からうろこでした。

この写真は真っ黒なＮＤフィルターを用いて「日中長時間露出」という技法で撮られています。冷静に被写体を分析し、的確な技術で撮られた一枚です。

開放Ｆ値の明るい超広角レンズの土壇場といえる場面で、マッターホルンが目を引く地上の景色とともに、グラデーション豊かな星空に輝く満天の星々と天の川が印象的な作品です。

芸妓になっても可愛い「とし夏菜さん」ですが、あえてやや後方から横顔を捉えることで、鬘の襟足から続く白く塗られたうなじが妖しく魅力的に表現されています。

映画「ちはやふる」で有名になった近江神宮で撮られた作品ですが、楼門の朱塗りの柱の画面効果もあって、楽しげなフォトメイツの表情や仕草が可愛く表現されています。

京都の筍亭の竹林で撮られていますが、竹林の緑色と舞妓ふく朋さんが手を添えた紅葉の赤色が絶妙な色彩コントラストを生み、ふく朋さんの姿を引き立てています。

逆光状態で撮られていますが、お茶を入れる女性がシルエットにならずハイライトが際立っており、ころ柿のある素朴な光景が雰囲気よく捉えられています。

道東の早朝を感じさせてくれる青味を帯びた朝景色で、明けつつある空の赤みと灯台の灯りが印象的な作品です。飛び立つ鳥の群れも画面に動きを与えています。

北海道を象徴する牧草ロールが、良い光の状況で撮られています。側面光のおかげで背景に立体感と奥行きが生まれ、長く引いた影が印象的な作品に仕上がっています。

絵に描いたような里山の景色ですが、朝靄がたなびき水の張られた田んぼに朝焼けの空が鮮明に映り込んでおり、良い場面をしっかりと捉えた撮影技術が光作新です。

漫画家の松本零士さんが宇宙船をイメージしてデザインした遊覧船ホタルナ号が、スカイツリーを目指して進む様子を大胆な構図で捉えられており、遅めのシャッター速度のおかげで動感もうまく表現されています。

中国湖南省の水に浮かぶ鳳凰古城の夜の美しい姿が捉えられています。暖かみのあるライトアップの色合いもあって、鳳凰古城の存在感がしっかりと表現された作品に仕上がっています。

なかなか積雪に見舞われることのない伊根でようやく出会えた雪景色ですが、穏やかな湾内を巡る遊覧船が印象的です。冬の日を受けて煌めく海面に描かれた航跡を生かした絵作りが光る作品です。

5月も半ばを過ぎると少し暖かさを感じる陽気となり、なかなか温泉につかることのなかった猿たちでしたが、撮影の終盤になってようやくこの2頭の入浴となりました。水際からの撮影で等身大の愉快な場面が捕らえられています。